海老沼先生が被爆柿の木の治療を開始した1994年から、プロジェクトの発足、そして世界各国に活動が広まった現在にいたるまでの柿の木プロジェクト年表です。
- 1994年 10月
- 海老沼さんは治療した柿の木の実から種を取り出し「二世の柿の木」を生み出すことに成功。海老沼さんは長崎を訪れるこども達にこの「被爆柿の木二世」の苗木を渡し、育ててもらう行動を開始。
- 1995年 9月
- 7月に展覧会のために長崎を訪れた宮島達男は海老沼さんから苗木を分けてもらい、ワタリウム美術館の「水の波紋展’95」で展示、里親募集をする。『時の蘇生』柿の木プロジェクトをスタートする。
- 12月
- 宮島が『時の蘇生』柿の木プロジェクト実行委員会設立準備開始。
- 1996年 1月
- 『時の蘇生』柿の木プロジェクト実行委員会発足。
- 3月
- 東京都台東区立柳北小学校にプロジェクト第1号植樹実施。
- 9月
- 東京事務局(サイト神宮前)を開設。
- 11月
- イギリス、アートエンジェル内にヨーロッパ事務局を開設。
- 1997年 4月
- 渡保育園(熊本県球摩郡球摩村)をはじめ、国内3ヶ所(熊本県、岩手県、秋田県)に植樹実施。
- 5月
- 東京事務局移転。
- 11月
- 展覧会「1996年度活動報告展」(ギャラリーCASA、東京)を開催。
シンポジウム「社会に飛び出すアート」(東京都美術館、東京)を開催。
- 1998年 3月
- 長崎大学医学部にて苗木の被爆放射能測定。安全性が確認される。
- 3月~4月
- スイスのジュネーブWHO本部に初の海外植樹。国内1ヶ所(東京都台東区)、海外2ヵ所(スイス、フランス)に植樹実施。
- 5月
- 国際巡回展「意識のふち」展(WHO本部、ジュネーブ、スイス)に参加。以後、翌年にかけてニューヨーク、サンパウロ、インドを巡回。
- 9月
- 展覧会「どないやねん」展(パリ国立美術学校、フランス)に参加。
- 1999年 2月
- イギリスのアース・センターをはじめ、国内1ヶ所(東京都北区)、海外5ヶ所(イギリス、フランス、スペイン)に植樹実施。
ベニス・ビエンナーレの準備のため、実行委員会へボランティアが多数参加し、実行委員は60名に。
- 5月
- 展覧会「メルボルン・ビエンナーレ」(オーストラリア)に参加。
東京事務局を茨城本部事務局に統合。
展覧会「REVIVE TIME」ベニス・ビエンナーレ関連企画展(ベルリッツ渋谷ランゲージセンター、東京)に参加。
- 6月
- 展覧会「第48回ベニス・ビエンナーレ」(日本館、ベニス、イタリア)に参加。
- 2000年 2月
- 展覧会「『時の蘇生』柿の木プロジェクト・イン・水戸-プロローグ2000」展(水戸芸術館現代美術ギャラリー、水戸)に参加。
- 2月~4月
- イタリア13ヶ所を含む、国内6ヶ所(新潟県、福島県、兵庫県、岐阜県)、海外20ヶ所(イタリア、スロベニア、アイルランド、韓国、アメリカ、オランダ)で植樹実施。
- 6月
- 展覧会「日本からの声」(オランダ、ライデン)に参加。
- 7月
- 展覧会「大地の芸術祭<越後妻有アートトリエンナーレ2000」(新潟県)に参加。
- 12月
- 展覧会「「ギフト・オブ・ホープ」(東京都現代美術館、東京)に参加。
- 2001年 7月
- 展覧会「時の蘇生柿の木プロジェクトin Kochi」(高知県立美術館、高知県)に参加。
- 9月
- 米、同時多発テロ事件後、NYの植樹地のこども達に激励のメッセージと作品を郵送。
- 2月~5月
- 旧ユーゴスラビアのベオグラード中央公園をはじめ、国内8ヶ所(宮城県、長野県、岐阜県、新潟県)、海外8ヶ所(ポルトガル、イギリス、旧ユーゴスラビア、オランダ、アメリカ、イタリア、チェコ)に植樹実施。
- 2002年 2月~3月
- イギリスのグラスゴー植物園をはじめ、国内10ヶ所(高知、長野、岐阜)、海外6ヶ所(アメリカ、イギリス)に植樹実施。
- 2003年 3月~5月
- グルジアのチルドレンセンターをはじめ、国内7ヶ所(岐阜、奈良)、海外4ヶ所(ドイツ、オランダ、グルジア、カナダ)に植樹実施。
- 3月
- 植樹第1号である旧柳北小学校の柿の木を柳北公園へ移植。
- 11月
- 『時の蘇生』柿の木プロジェクトのDVD(㈱メディアゾーン制作)が完成。
- 2004年 2月~5月
- イギリスのエリザベスセンターをはじめ、国内6ヶ所(茨城県、岐阜県)、海外8ヶ所(イタリア、イギリス、フランス)に植樹実施。
- 5月
- 展覧会「AKIMAHEN」展(フランス・リール市)に参加。
- 6月
- 紙芝居「かきのき おやこ」(木谷安憲作)が完成。
- 12月
- レクチャー「第15回全国ボーイスカウトフォーラム」にて柿の木プロジェクトについての記念講演実施。
- 2005年 3月~6月
- サンマリノ共和国のステート美術館をはじめ、国内4ヶ所(岐阜県、神奈川県、群馬県)、海外18ヶ所(スロベニア、イタリア、サンマリノ共和国、フランス、ベルギー、カナダ)に植樹実施。
- 2006年 1月
- 中学1年生道徳副読本(光村図書出版)に「柿の木プロジェクト」が掲載。
- 3月~6月
- プエルトリコのプエルトリコ現代美術館をはじめ、国内4ヶ所(岐阜、神奈川)、海外4ヶ所(イギリス、イタリア、スイス、プエルトリコ)に植樹実施。
- 8月
- 東京・旧柳北小学校の植樹10周年祭(1996年3月5日植樹)開催。
熊本・渡保育園の植樹10周年祭(1997年2月22日植樹)開催。
- 2007年 2月~3月
- ポルトガルのアルメイダ・ガレット市民図書館をはじめ、国内9ヶ所(岐阜県、埼玉県)、海外1ヶ所(ポルトガル)に植樹実施。
- 7月
- 秋田・外旭川幼稚園の植樹10周年祭(2007年4月25日植樹)開催。
- 8月
- 岩手・奥州市 広瀬小学校の植樹10周年(2007年3月24日)開催。
- 12月
- 展覧会「柿の木プロジェクト in からこ」(丸木美術館、埼玉県東松山市)に参加。
- 2008年 3月
- 静岡県のベルナール・ビュフェ美術館をはじめ、国内3ヶ所(岐阜県、静岡県)、海外6ヶ所(イタリア)に植樹実施。
2001年の植樹地、イタリア・カシャーゴが、柿の木プロジェクトで「ロンバルディア州平和賞・特別章」にノミネート。
- 2009年 3月
- ポーランドの小学校をはじめ、国内2ヶ所(岐阜、茨城)、海外7ヶ所(イタリア、ポーランド、フランス)に植樹実施。
- 4月
- 植物検疫が強化され、ベルギーには輸出できなくなる。