高森町は果樹の実る町。この町の町木は「柿の木」です。特に干柿の「市田柿」発祥の地として有名で、どの家にも柿の木が植えられ、干柿が吊るされています。町のこども達が小さな頃から親しんでいる柿が平和と結びつきました。高森町は平和への意識が高く、毎年、広島へ平和バスを派遣しています。対象は小・中・高校生と一般の方も加わります。平和バスの出発式が行われる丸山公園に、1995年、広島の被爆二世のアオギリが平和推進委員の手によって植えられました。積極的な平和への取り組みが行われている高森町の町長、吉川貢さんがこども達の平和学習の為と植樹を希望されました。
植樹式は教育委員会、公民館の方々がコーディネートをしてくれました。海老沼正幸先生も長崎から招待され、町の関係者、南小学校、北小学校、中学校のこども達の計90名が参加。式典ではこども達により高森町の平和の歌「わたしの ふるさと」が披露され、植樹は小学生と中学生のそれぞれが2本の柿の木を植樹しました。
8月5日、高森町丸山公園で「平和を願う、柿の里高森・広島平和バス出発式」が行われました。 柿の木のそばでコカリナの演奏が行われ、地域の方々とこども達を乗せた平和バスは広島へ出発しました。植樹から5年経った2007年、成長した柿の木には3つの実がなり、その翌年の2008年には200個もの実をつけるほど成長しています。