ヘイウッドバーンズ環境センターは、NY州の州都であるアルバニー市内にあるNPO団体です。貧しい人々を対象とした教育や生活改善の様々な事業を積極的に行っています。また、市内にある「チボリ公園」の池が汚染されていることを知り、子供の安全のための改修・改善を行政や関係企業へ働きかけています。2年後、このチボリ公園にピースガーデンを作り、そこへ柿の木は植樹される予定です。ここのプロジェクトは柿の木を植え、地域の貧しい人々の精神的な支えにしたいという願いが込められています。
植樹の中心者は、ヘイウッドバーンズ環境センターのピーター・シェーハムさんです。彼はドラパー中学校のマリアム・マイヤー先生に柿の木プロジェクトのことを紹介され、植樹の申し込みをしました。マリアム先生は、ヘイウッドバーンズ゙環境教育センターのボランテイアでもあります。今回、ドラパー中学校とヘイウッドバーンズ環境センターの2ヵ所はお互いに協力しあい、植樹準備をすすめてきました。
植樹式に先立ち、地域のこども達50人と一緒に折り紙ワークショップが行われました。また、こども達の手で巨大な横断幕も制作されました。式典はタングさんの胡弓演奏から始まり、戦争を経験したことのあるアントン・セゴール(ホロコースト生存者)さんがドイツで体験したホロコーストの話をしてくれました。アメリカでは外国からの植物は2年間ポット植えでなければ地植えできないため、式典では柿の木の贈呈とセレモニーのみが行われました。今後も、柿の木を使って、教育の貧困なこの地域のこども達へ平和を伝えるため、今後も積極的な活動を継続していきたいと話していました。