植樹式 十津川村立西川中学校

十津川村は奈良県吉野郡を流れる十津川沿いにある自然豊かな村です。また西川中学校は、先生方をはじめ、一つの“家族”のようで仲が良く、素晴らしい大自然の環境の中、みんな、楽しく生活しています。この年卒業する3年生10名は修学旅行で長崎原爆記念館を訪れ平和の大切さを感じていました。2001年に高知県立美術館で柿の木プロジェクトの展覧会を見た中嶋雄二先生は生徒たちの卒業記念として、柿の木プロジェクト参加の申し込みをしました。

植樹式は近所の住民の方々と中学校の全校生徒の約50名が参加。同校の音楽講師のサックス演奏が響く中、卒業する3年生の生徒たちの手によって校庭に柿の木が植樹されました。植樹後、校庭のコンクリートの壁に絵の具で柿の実を描きました。この壁画の一筆一筆が「平和への気持ちを純粋に身近な表現として残していく」という気持ちが伝わってきて、共に一つの大きな意味のあることを成し得たと感じる植樹式でした。素晴らしい笑顔で自由に楽しく壁画を描くこども達の姿はとても印象的でした。

2008年7月29日、西川中学校で植樹5周年記念イベントが行われました。夕方からあいにくの大雨になり、やむを得ずコンサートは体育館の中で行うことになりました。しかし、雨の中、近所や保護者の人達が大勢参加し、ライトアップされた柿の木のもとに集まってくれました。約1時間、河野正孝さんと大阪芸術大学の演奏学科の学生による木管楽器の演奏を皆で楽しみました。

西川中学校は2011年に廃校になることが正式に決定しています。植樹10年目の年にはもうこの学校がなくなってしまいます。そのため、10周年祭は1年早く2012年に計画されています。

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