1998年にフランスのパリで開催された「どないやねん」展、2004年にリールで開催された「あきまへん」展で柿の木プロジェクトの紹介展示を行いました。 それら一連の展覧会を企画したエリックさん。彼が館長を務めるランバート美術館が中心となり、美術館以外でも市内で里親をさがし、セント・ガブリエル小学校にも植樹が決定しました。当初、美術館では開催予定の美術展「ええじゃないか」展の時に植樹を実施する予定だったのですが、今回、小学校の植樹式に合わせて日程を延期、小学校と同時に美術館の敷地内に植樹することになりました。
澄み切った青空のもと、植樹式が行われました。美術館の中には事前のワークショップで制作された作品が展示され、美術館の門や樹木、さまざまな場所に平和の言葉が書かれた紙が飾られています。こども達は布でできた柿の葉を身につけ、美術館の壁には平和、柿の木に関する文字が記されたプレートが展示されていました。 式典はこども達を含め、約150人が参加、海老沼先生出席のもと、参加者は平和の言葉を結びつけたオレンジと黄緑の風船を持ち、植樹される柿の木の苗木と一緒に美術館の周辺を行進しました。植樹場所までたどりつくと、柿の木の苗木はこども達の手で土がかけられていきました。植樹終了とともに、手に持っていたオレンジと緑の風船は空へ放たれ、苗木のまわりにはそれぞれ持っていた柿の実折り紙や花が添えられ、周囲には旗が立てられ、まるでインスタレーション作品のようになりました。