1998年にフランスのパリで開催された「どないやねん」展、2004年にリールで開催された「あきまへん」展で柿の木プロジェクトの紹介展示を行いました。 それら一連の展覧会を企画したエリックさん。彼が館長を務めるアビニオンのランバート美術館が中心となり、市内で里親をさがし、このセント・ガブリエル小学校に植樹が決定しました。この小学校は7年にわたり平和についての運動を行い、地元のNPO団体とも関わって活動を継続しています。
植樹にさきがけ、こども達からメッセージとワークショップの様子が事務局へ届けられました。学校の中には数ヶ月前から実施されているワークショップで制作された作品が展示されています。学校中に、柿の木や紛争、コミュニケーションに関する作品が展示され、壁に描かれた柿の木のドローイングにはこども達が2人1組で行ったパフォーマンス写真が貼り付けられています。屋外にもそれらの写真が展示され、ランベール美術館同様、平和・被爆柿の木に関する言葉を記した布がたくさん飾られていました。
式典はこども達とその保護者、近隣の方々の約200人が参加。原爆のきのこ雲を象徴する大きな灰色の幕が垂らされ、それによってもちらされる「死」そして「蘇生」のパフォーマンスを見せてくれました。パフォーマンスの途中、土の入った柿の実折り紙が来場者の方々へこども達から手渡されていきました。その後、大きな白い布をこども達みんなの頭の上にのせ、植樹場所まで行進。植樹はこども達の手で行われ、その後、「さだこの話」の紙芝居が披露されました。何ヶ月も前から準備して、よく学習してくれた素敵な植樹式になりました。