イタリア、ヴィチェンツァ県ヴィッラヴェルラ市在住の坂口まりさんと夫のデニス・ペザヴェントさんは2004年に実施されたベニールの公園(イタリア・ソンマカンパーニャ)での植樹式に参加したことをきっかけに、地元ヴィチェンツァでのプロジェクトを希望されました。ブレーシアの植樹中心者のマニセラさんにも相談し、ヴィッラヴェルラ市役所の文化事業担当者と連絡をとりあいプロジェクトが進みました。当初はヴィッラヴェルラ市内の1箇所に植樹をすることで話を始めたのですが、ヴィチェンツァ県全体の議会まで話が持ち上がり、最終的にヴィチェンツァ県内の10か所という、大型植樹が実現しました。
4月21日のサルチェード小学校、ズグリアーノ小学校、22日のモンテッキオ・プレカルチーノ図書館、ドゥエヴィッレ中学校での植樹に続き、23日午前9時からブレガンツェ市のアーノルド・フジナート小学校とそして午前10時からアーノルド・フジナート中学校で植樹式が行われました。
小学校では150人のこども達が参加。体育館での式典となりました。校長先生の挨拶につづき、文化評議員の挨拶、海老沼先生の挨拶ののち、こども達により歌やパフォーマンスが披露されました。中でも5年生による歌「We are the world」の合唱が素晴らしく、感動から涙を流す参加者もいました。
小学校での式典ののち、中学校へ移動しての植樹式。中学校ではこども達による長崎と広島の原爆の研究発表と質問会が行われました。「長崎に放射能は残っているのか?」、 「日本に原爆はあるのか?」、 「原爆症の方たちはまだ生きているのか?」、 「被爆二世の方たちへの影響は?」、 など、真剣で深い質問がありました。教室から外へつながる廊下には柿の木をテーマにした作品が制作され展示されていました。植樹は中学生80人で実施。ひとりひとりの手で土がかけられていきました。中学生らしい、少し大人っぽい植樹式でした。