2005年5月13日に植樹した神奈川県川崎市の柿の実幼稚園の美術指導をしている矢野真一先生が、横浜市民ギャラリーあざみ野開館準備室に、柿の木プロジェクトを紹介してくださったことにより、今回、横浜市民ギャラリーあざみ野の植樹が実現しました。開館間もない市民ギャラリーはとても広く、市民、こども達の出入りがとても多くあります。
植樹式は残念ながら、小雨のお天気でしたが、開始時間になると、事前に申し込みをしたこども達、また当日の飛び入り参加のこども達30名ほどが、1階エントランスのホールに集まってきました。参加するこども達は、みんな首に柿色のリボンをまいています。植樹に先がけ、ホールでアートフォーラムあざみ野の館長 林信行氏、海老沼正幸先生、小池伸男先生、宮島達男の話がありました。その後 こども達は、ギャラリーのボランティアスタッフによる「柿の木おやこ」の紙芝居を見て、これから植樹する「被爆二世の柿の木」について、勉強しました。そして、みんなで意見を出し合い、柿の木の名前を「のびのびくん」に決定しました。一同 屋外へ移動し、正面エントランスの左の花壇に柿の木を植樹しました。小さい子から大人まで参加者全員が、柿の木に土をかけていきました。
植樹後に矢野真一先生の指導のもと、ワークショップを行いました。事前に市内の幼稚園、小学校で絵やメッセージを描いた白い紙コップが用意されており、また、床には白い紙コップで大きな柿の実が2個 形作られています。こども達は2つのグループに別れ、ひとつのグループはこの出来上がっている紙コップをどんどん積み上げていきます。またもうひとつのグループは2階の市民ギャラリーのアトリエで、白い紙コップに絵やメッセージを描いていきます。こども達は、夢中になって、紙コップを自分の背丈よりも高く、高く積み上げていきます。途中で交代したこども達によって、とても大きなオブジェが完成。階段の上からみるこれらの作品は、圧巻でした。