植樹申込をしてくれたジョバンニ・バッティスタ・ニッコリーニ学校は、2000年4月1日に植樹を実施したイタリアのポッジボーン市の人から柿の木プロジェクトの話を聞いて、自分の市にも植樹したいと考え、アンドレア・ファミリエッティ校長先生とプロジェクトリーダーのソニア・ピエラッチョーニさんが申込みをしてきました。ジョバンニ・バッティスタ・ニッコリーニ学校は10の各学校からなる公立の学校で、3歳から19歳までの約1200人を擁するピサ県では2番目に大きい学校です。植樹場所として10校のうちの1校であるジョバンニ・パスコリ小学校の校庭が選ばれました。
植樹式当日には、校舎の入り口に大きな柿の木とオリーヴの絵が描かれ、校庭にはこども達による大きな絵の展示が行われていました。ジョバンニ・バッティスタ・ニッコリーニ学校のこども達がバスに乗って次々と集まってきました。日本とイタリアの国歌が流れ、副市長の挨拶に続き、関係者、海老沼先生の話があり、アニャーノ幼稚園のこども達による「先生と苗木」という歌とかわいいダンスが披露されました。その後、柿の木のために造られた立派な大きな柵の中、校庭の真ん中に柿の木は植樹されました。植樹作業の間にトランペットの「沈黙」と題する曲の独奏があり、厳かな雰囲気をつくりあげていました。続いて、柿の木プロジェクトと現地事務局がタテと柿の木プロジェクトふろしきの交換を行い、みんなで記念撮影をして、植樹式は終わりました。今回の植樹式には、サンマリノ共和国の植樹の時にお世話になった鈴木正子さんが通訳のお手伝いをしてくださいました。またもう1本の柿の木はサン・ジュリアーノ・テルメ市内の平和公園に植樹予定です。
さらに植樹と同日の午後6時からはG.B.ニッコリーニ学校本部の校庭で”Briciole di Pace”(平和のかけら)と呼ばれる毎年年度末恒例の平和をテーマとするイベントが開催されました。今年は柿の木をテーマとし、幼稚園から高校までの生徒による歌や踊りの発表、作品展示が行われました。どれも平和や柿の木にちなんだもので、1400人ともいわれる町の人々が集まり、大変盛況なイベントでした。