植樹式 谷中コミュニティセンター

谷中は古くからの町並みが大切に残され、昔ながらの人と人との交流が今も息づいている町です。1997年秋に地元のギャラリーCASAで「柿の木プロジェクト活動報告展」が開催されたのをきっかけに「谷中柿の木ネット」を中心として植樹への取り組みが始まりました。展示やワークショップなどを通して次第に柿の木への共感が広がり、放課後に地元の小学生が通うこどもクラブが併設され、地域のさまざまな年代の人々が集う谷中コミュニティーセンターでの植樹が実現しました。
植樹式では谷中コミュニティ委員長の浅尾空人さん、谷中三崎町会長の野池孝三さんなど地元の方々、海老沼先生、宮島達男からスピーチがあり、苗木贈呈式が行われました。式典に続き、アーティストの花田ハイケさんとこども達を中心に、東京藝術大学の学生が協力して長崎の伝統的な行事「おくんち」を題材に“被爆柿の木二世”の蘇生と生命のエネルギーを表現したパフォーマンスが行われました。小さなこども達はピアニカのメロディーにのせて、柿の木をぐるりと囲んだ布に水彩で絵を描き、大きなこども達は大正琴の躍動感あるリズムとともに龍を操りました。植樹後は、柿の木の前でこども達の大好きなお餅つきが行われ、美味しいきなことあんこのお餅をいただきました。

2002年秋には柿の木が早々とたわわな実をつけたので、コミュニティー委員会の「こども未来部」が初めての収穫祭を開催しました。こども達と一緒に干し柿作りをして「被爆柿の木二世」とこども達の成長を祝い、その後も毎年のように収穫祭が行われています。

2008年3月、柿の木は谷中コミュニティーセンターの建て替え計画に伴い、お向かいの防災センター広場へ移植され、この広場に集う地域の人々に見守られています。

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これまでの活動