2010年3月 にイタリアのブレーシア州の8か所の市町村で行われた一連の植樹のうちの一つ。
ブレーシア市から車で二時間、イゼオ湖を過ぎ、山の中の中世都市ビエンノ。この町は近くにイタリアで初登録となった世界遺産の国立ナクアーネ岩壁彫刻公園があり、鉄細工と美しい水の町としても有名で、近年では移民の影響で少しずつ住民が増えている町でもあります。
植樹場所となった児童公園は町の中心に位置し、子どもの遊具が充実し、誰でも楽しめる憩いの場。植樹場所としては最適な環境です。
誰もいない公園で植樹式を待っていると、こども達がぞくぞくと入場。あっという間にこども達で埋め尽くされ、賑やかになりました。我々の訪問前から、日本文化を理解し、ひらがなでウェルカムボードを制作したり、平和と戦争の絵を描いたり、プロジェクトを理解するために様々な活動を行っていました。植樹式では小学生が「平和の木」を合唱。同級生が見守る中、中学生のスピーチも堂々と行われました。
印象深かったのは、市長をはじめとする大人達のプロジェクトの理解です。学校統括ヴィットリオ先生は大人と一緒に平和を作る人になろうとこども達に訴えていました。
公園には後にイタリアの平和の象徴であるオリーブの木も植樹されることになっており、昔から植えられている柿の木と柿の木二世の三本は仲良く元気に育つことでしょう。
なお、こども達から実行委員に託された絵は無事に日本に運ばれました。