サンタ マリア アラボナに新しくジャンカルロ シプレッシー樹木園がオープンし、「被爆柿の木2世」は、この樹木園に植樹されました。まわりに美しい山々をのぞむ広大な樹木園には90種類以上の樹木が集められていますが、柿の木はこの樹木園の中で最も重要なものとするために、樹木園の中心に植樹されました。
植樹の申込をしてくれたジャーナリストのシンチィア・トットさんは、この新しい樹木園が近隣の人々に対して開かれた場所となり、もっとよく植物のことを知ろうと思う人は誰でも来られるようにしたいと思っており、特に子どもたちには、ここの樹木を通して、自然や他のものを尊重する意識を高めてほしいという熱い思いがあります。
4月13日の植樹式には、近隣の小学校からバスに乗って、子どもたちが次から次へと到着します。樹木園に到着した子どもたちは、到着順に少人数のグループごとにガイドツアーに参加しました。このガイドツアーは、ミューゼリアという団体によって行われています。ミューゼリアは樹木園内のガイド付きツアーを実現するために2012年に設立されました。シンチィア・トットさんもミューゼリアの設立メンバーの一人です。ガイドツアーでは、移動しながら、様々な樹木の説明をしてくれます。そして、最後に子どもたちは、小さなプリンカップくらいの大きさの鉢に種を植えました。子どもたち全員のガイドツアーが終わったところで、人々は植樹場所に集まります。
小学生たちは丸くなってすわり、保護者の方、近隣の方も大勢参加してくれました。高校生によるバイオリン、チェロの弦楽器の素敵な音色で植樹式が始まりました。子どもたちからは詩が披露されました。そして、子どもたちの手によって柿の木にかぶせてあった細長い筒がとりのぞかれ、二人の庭師による柿の木の植樹が行われました。柿の木が植樹されている間、ずっと演奏は続いています。その後みんなで司祭様の話を聞きました。最後は子どもたちの素敵な歌が3つのグループから披露されました。
植樹後は、この樹木園でみんなで軽食を食べ、お祝いをしました。